2019年4月16日|カテゴリー「外国人介護スタッフ
介護士

老人ホームなど老人福祉施設で深刻な課題の1つが「人材不足」。
離職者が多い、新たに求人を出してもなかなか応募が来ない…という状態の施設も多いのが現状です。
その中で、人材不足解消の解決策として外国人介護士の受け入れを考える施設も多いのではないでしょうか。
しかし、外国人介護士を受け入れれば本当に人材不足は解決するのでしょうか?


外国人介護士の受け入れ方法

外国人介護士を施設に受け入れる方法は大きく分けて3種類に分かれます。

送り出し国15か国の外国人が来日し、日本で技術を学んだ後に母国に戻り、
学んだ技術を生かして社会に貢献することを目的として作られた制度です。
最長5年間の実習期間を持って技術を取得します。

元々は工場や農業・漁業などの技術を求められる業種が多かったのですが、
平成29年11月に「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」が定められ、
介護職も実習の対象になりました。

現在、技能実習生として働くには日本語能力検定でN3(日常的な日本語をある程度読み書きできる)という試験に合格する必要があります。


留学制度を利用して外国人を招き、国内の介護福祉専門学校で勉強することで
将来的に国家資格である介護福祉士を目指す形です。
国内の介護福祉専門学校で勉強する以上、日本語の読み書きがきちんとできないと資格を取得することができません。
そのため、日本語レベルが低い場合はまず国内の日本語学校で学ぶ必要があります。


日本とインドネシア、フィリピン、ベトナムの間で平成20、21、26年度に締結された協定です。
介護福祉士以外にも看護師の資格を持っている人もこの制度で来日することができます。
一定の日本語能力を持つ人材が日本で介護士として働きながら、日本語や介護を学んでいきます。
そして介護福祉士の国家試験を受け、資格を取得することで在留資格を更新しながら働き続けることが出来る制度です。

しかし、先程上げた3か国しか対応しておらず、また介護士として働きながら日本語と介護福祉士の資格の勉強をするのは難しい現状があります。


介護福祉の分野では、外国人を受け入れるための要件が複雑である、
また資格に合格しないと帰国しなければならないなど様々な課題があります。
また、厚生労働省ではサイトを通じて様々な内容を発信していますが、
受け入れについて決まりきってない部分やあいまいな部分があるのも事実です。
介護の仕事は単純労働ではないため、法律についても慎重にならざるを得ない部分が多いからでしょう。

それでもやはり人材不足という状況から施設では外国人人材・外国人介護士の受け入れ、
主に技能実習生としての受け入れの準備が進んでいます。
しかし、実際に現場で働く施設職員からは「外国人介護士が来ても、人材不足は解消しない」と考える人や、
「人材不足は分かっているが、受け入れには不安が大きい」と反対する人も多いのが現状です。


外国人介護士受け入れについての現状

外国人介護士・外国人人材の受け入れについては、県や市、介護を扱う会社などで様々なアンケートが取られていました。
それらのデータを元に、施設では現状外国人人材についてどのような状態で、
どのような考えを持っているのかを探ってみます。

参照:





いずれも平成28~30年度調査

千葉県ではアンケートに回答した施設の内34%で外国人介護人材が受け入れられていました。
また、三重県のアンケートでは「過去に受け入れたこともある」という施設を含めると同じく30%の施設で受け入れを経験しています。
その他のアンケートでは低いところで10~20%が「受け入れている」との回答です。
アンケートの形態は様々ですが、地域を限定せずに行ったアンケートは20%程度の施設が受け入れを行っていると回答しています。

アンケート時点で受け入れを予定しているのは大体5~10%ほどになっています。
また、今後外国人介護士の受け入れを検討したいと考えるのはほとんどのアンケートで70%を超える結果が出ました。


これはほとんどのアンケートで「日本語の能力」に関することが挙げられていました。
千葉県のアンケートでは「外国人介護士を受け入れるために必要な能力」として「日本語能力」がほぼ100%必要との回答があります。

また、受け入れに消極的な施設の内75%が「日本語能力に不安がある」ことを理由に受け入れに消極的だと回答しています。
群馬県のアンケートでは受け入れを行ったことがある約79%の施設で「日本語による介護記録の作成に支障がある」と回答しています。

一方で課題を感じたことの無い施設は12%とかなり少ない数字となってしまいました。
その他の課題としては「文化の違い」「利用者が受け入れてくれるか分からない」「日本語を教える体制ができていない」「どうやって受け入れの手続きをするのか分からない」などの問題がありました。


これもほぼすべてのアンケートで記述欄がありました。
まずはメリットや賛成の意見として挙げられたものを抜粋します。
・様々な価値観が感じられ、視野が広がるのではないか
・利用者にも外国人が増えてきたので
・過去受け入れた際、まじめで明るくよく働いてくれた

しかしこれらの前向きな意見よりも不安点を挙げている回答が目立ちました。
・人手は欲しいが最低限日本語の読み書きができないとなると不安
・利用者や他の職員が受け入れてくれるか分からない
・文化の違いなどで馴染めず、すぐやめてしまうのではないか
・受け入れ態勢を整えられるか自信がない
・まずは日本人介護士の給料面、労働環境などを整えるのが先である


こちらは「介護のお仕事研究所」のみが行ったアンケートですが、
約80%の人が「受け入れでは解決しない」と考えていました。
なぜそう思うのかには言及されていないものの、
上記のような不安点から来る離職の心配が大きな原因ではないのかと推測します。


これらのアンケートから、

・多くの施設では人材不足から外国人介護士の受け入れを考えている
・しかし、実際に受け入れを行っている施設はわずかである
・受け入れを行っていない理由のほとんどは日本語能力や文化の違いへの不安である

と考えることができます。

介護となると介護そのものの技術も必要ですし、
他の職員や利用者とも日本語でコミュニケーションを取れないと働き続けることは難しいでしょう。
仮に技能実習生として外国人介護士を招いても、
日本語能力や介護の技術が不足していれば受け入れた施設はもちろん、
実習生本人も働きづらい環境となってしまいます。


外国人介護士に長く働いてもらうには

外国人介護士 技能実習生

母国を離れ、慣れない環境の中で働く外国人介護士は不安や心配事を抱えがちです。
仕事面だけでなく生活面も含め相談を聞いてサポートしてあげられる環境が必要です。
母国語で相談ができるような場所や人を用意することで悩みを正直に話しやすくなることがあります。
職員や施設自身でそのサポートを全て行うとなると大変なので、公的機関を使用したり、
受け入れ時にそれらのサポートを行える機関を選ぶのが大切です。

外国人介護士の受け入れ自体は決して大変なことばかりではありません。
実際に受け入れを行った施設ではいい印象を持ったと回答した人がほとんどになっています。
ただ、どうしても最初は受け入れに踏み切るまでに、
申請において必要な物の用意や心理面でのハードルが高いのが実情です。


外国人介護士を安心して受け入れるために

タツフトでは外国人介護士を安心して受け入れるため、「介護体験研修によるマッチングサービス」を行っています。
3カ月間の体験研修を行うことで、お互いにこの施設で一緒に働いていけるかをマッチングすることのできるサービスです。

従来の技能実習であれば面接後いきなり働いてもらうので、
受け入れ後に「入居者や他のスタッフと合わない」「日本語や介護の能力に疑問点がある」と感じてしまうことも。
特に、初めて外国人介護士を受け入れる施設であれば
「実際どのくらいの日本語を話せるのか」
「どういう人でどのような考え方なのだろうか」
「文化や宗教の違いは大丈夫だろうか」と不安を感じる点が多いかと思います。

また技能実習生本人も同じように異国で働くことへの不安を感じていたり、
実際働いて施設と合わないと感じてしまうと早期にやめてしまうなどの原因にもなります。
その不安点を3カ月間の介護体験研修期間でお互いに払拭することができます。

3カ月の体験期間を終え、施設・研修生双方が「引き続き一緒に働きたい」と思えばマッチング成立です。
研修生は母国で日本語をより学び、技能実習生として来日を目指します。

技能実習に向けて外国人が介護の研修を受けているところ

技能実習に向けて介護福祉施設で介護を学ぶキルギス人

介護のための技能実習について説明を受けるキルギス学生

介護のための技能実習について説明を受けるキルギス学生

既に研修生を受け入れた施設や研修生からの声を一部紹介します!

・一生懸命に自己紹介や介護の仕事への熱意を話してくれたことに感動しました
(特別養護老人ホーム 施設長様)

・キルギスの研修生は非常に能力が高く、教えたことをすぐに覚えてくれますし、
すでに貴重な戦力となっています
(社会福祉法人 理事長様)

・介護の仕事はとても楽しいです。自国では経験できない貴重な体験をさせてもらいました。
帰国後は日本語をしっかり学び、技能実習生として再来日したいと考えています。
(研修生)

介護関連誌からの取材なども受けているサービスになっています。
研修生来日後のサポートや、必要な手続きについてのサポートも行っております。
外国人介護士の受け入れについて少しでも興味のある方は、まずは下記詳細ページだけでもご覧ください。