まず、ピックアップしたキルギス人の入職希望者10数名とテレビ電話を介した面接で4人に絞りました。
実際に研修が始まると、現場では「思った以上に抵抗感はなかった」「興味・関心が高く、すぐに仕事を覚えてもらえた」
「“海外の人がこのように仕事ができるなら、私たちももっとがんばらなければ”と触発された」
といった反応があったそうです。
その施設は、入所者だけでなく、地域社会に開かれた施設として機能しています。
海外の人に触れる機会の少ないその地域の高齢者にとっても
「日本語を教えてあげたい」「日本文化を教えてあげたい」など、意欲向上の効果もみられたというのです。
もちろん、介護の仕事に就きたいという研修者側にも大きなメリットがありました。
介護体験研修を通じて、研修生も介護の仕事だけでなく、施設(職場)の雰囲気を事前に知ることができますので、
ビザ取得後に働く場所についての理解が深まっていました。
このように、「受け入れ側・研修生側・入所者や利用者」の三方よしが実現したのです。
雇用側・研修生がともに納得できる高いマッチング率が、スムーズな人員受け入れに大きな役割を果たしたといえるでしょう。