column
あしあげ隊のつぶやき
2025.12.16
今すぐできる地震対策!家と家族を守る7つの方法
日本は太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートという4つのプレートがぶつかり合う「プレートの境界」に位置しているため、特に地震が起こりやすい国と言えます。
いつ来るか分からない大地震。
少しでも被害を軽くするためには事前の準備が必要です。
年末年始の時間を使って、自分の家族や離れたところに住む両親などとも対策をしてみるのはいかがでしょうか?
家具の転倒・落下・移動を「発生させない部屋づくり」を考える

地震などの揺れが起きたとき、もっとも身近で危険になるのが、家具や家電の「倒れる」「落ちる」「動く」という3つのリスクです。
けがを防ぐだけでなく、避難経路をふさがないようにするためにも、ふだんの家具配置と固定方法を見直しておきましょう。
部屋全体のレイアウトから考える
・倒れてきたときに人に直撃しない位置に、背の高い家具を置く
ベッドやソファ、子どもの遊ぶスペースの近くには、本棚やタンスなどの大型家具を置かないようにします。
・出入口や廊下をふさがない配置にする
揺れによって家具が少し移動することを想定し、倒れてもドアが開けられる・通路が確保できるレイアウトを考えておきます。
・テレビやパソコンのような家電も「家具」と同じと考える
テレビ台ごと倒れる、パソコンが落下して破損するだけでなく、破片でけがをする可能性があるため、置き方と固定を意識しておきます。
転倒・落下・移動を防ぐための基本的な考え方
「固定」と「軽量化」で倒れにくくする
・転倒防止金具やベルト類を使って、家具を壁や柱にしっかり固定する
・サイドボードや食器棚などは、中身を詰め込みすぎず、全体の重量を抑える
「重心を下げる」ことで揺れに強くする
・本棚や茶ダンスには、重い本や食器などをできるだけ下段に収納し、上の段には軽いものを入れる
・上部がスカスカ、下部がぎゅうぎゅう詰めにならないよう、バランスを確認する
「高いところに危険物を置かない」
・大きな花瓶、ガラス容器、調味料のビンなど、落ちると割れたり、中身が飛び散るものは目線より高い場所に置かない
・棚の上に、重い箱や大型の家電(プリンターなど)を積み上げない
ガラスや食器類を守る工夫
ガラス面を「割れても飛び散らせない」ようにする
・サイドボードや食器戸棚、窓ガラスには、ガラス飛散防止フィルムを貼っておく
・割れても破片が飛び散りにくくなり、避難時のけがを減らせます。
食器棚・戸棚の中身が「飛び出さない」ようにする
・ビン類やガラス製品は、すべり止めシートを敷いた棚にまとめて置く
・扉が開いても中身が一気に飛び出さないよう、棚の前縁に低い「防止枠」やバーを取り付ける
具体的な固定の方法
二段重ねの家具の連結
・上段と下段を平型金具などでしっかり連結し、まず「上下がバラバラにならない」状態をつくる。
壁や柱への固定
・家具の上部を、L型金具と木ネジ(モクネジ)で柱・壁体に固定する
・石膏ボード壁の場合は、下地の柱にネジが効くよう、下地探しを使って固定位置を確認する
ガラス部の対策
・ガラス扉やガラス窓には、ガラス飛散防止フィルムを貼り、万一の破損に備える
吊り戸棚などの扉
・揺れで扉が勝手に開いて中身が落下しないよう、掛金や耐震ラッチ(揺れを感知して自動でロックする金具)を取り付ける
食器棚の内部
・ビン類やグラスなどが前方にすべり出さないよう、棚の前に防止枠(バーや低い板)を設ける
・よく使う重い食器は下段、割れやすいものは中~下段に集中させる
電子レンジやトースターなどの小型家電
・専用金具や滑り止めシートを使って動かないようにする
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日常の点検ポイント
・金具やベルトがゆるんでいないか、年に一度は確認する
・引っ越しや模様替えの際には、「見た目」だけでなく「安全面」からも家具の位置と固定を見直す
・子どもや高齢者がいる家庭では、特に寝室とよく使う部屋を優先して対策する
このように、家具の「置き方」「中身の入れ方」「固定の仕方」をセットで考えることで、揺れによる転倒・落下・移動の被害を大幅に減らせます。
日常生活に支障のない範囲から、できる対策を一つずつ取り入れていきましょう。
初期対応の備え

地震発生時は火事にも注意が必要です。
備えは「その時になってから」では間に合いません。
日頃から、消火・早期発見・延焼防止・非常用品の準備を一つのセットとして考えておきましょう。
消火器を正しく使えるようにしておく
消火器は持っているだけでは意味がありません。
家族全員が、使い方の手順をイメージできるようにしておきましょう。
基本的な流れは次の3ステップです。
1. 安全ピン(線)を抜く
2. ノズル(ホース)の先を火元に向けてしっかり持つ
3. レバーを強く握って噴射する
いざという時に慌てないよう、設置場所を家族で共有し、「どこに何本あるか」「どの方向から使うか」を確認しておきます。
キッチンやガレージなど、火気を使う場所の近くに置くとよいでしょう。
水の備えもしておく
風呂の残り湯を張っておくと、初期消火や延焼防止に役立ちます。
ただし、小さな子どもが溺れる危険があるため、
・子どもだけで浴室に入らせない
・浴室のドアを必ず閉める
などの安全対策を徹底してください。
火災を「早く見つける・起こさない」ために
住宅用火災警報器を必ず設置する
火事に気付くタイミングが1~2分遅れるだけで、避難できるかどうかが大きく変わります。
・寝室や階段、廊下などに住宅用火災警報器を設置する
・電池切れや故障がないか、定期的に確認する
これだけで、夜間の火災に気付く可能性が大きく高まります。
使わない電気器具のプラグは抜く
普段使用しない家電製品は、コンセントに差しっぱなしにせず、
・使用後は必ずプラグを抜く
・ホコリがたまりやすい場所(タコ足配線、コンセント周り)の掃除をする
これにより、トラッキング現象など電気が原因の火災を減らすことができます。
感震ブレーカー等の防災機器を設置する
地震時に電気が原因の火災を防ぐには、
地震の揺れを感知して自動的に電気を止める「感震ブレーカー(分電盤型など)」を導入する
ことが有効です。
電気ストーブやこたつ、通電火災のリスクを減らすためにも、可能であれば設置を検討しましょう。
非常用品を計画的に備える

置き場所を決めて、家族全員で共有する
非常用品は、どこに何があるか分からないと役に立ちません。
・ 置き場所を一か所、または分かりやすい数か所に決める
・家族全員が場所と中身を把握しておく
特に夜間や停電時でも取り出せるよう、玄関近くや寝室付近なども候補に考えます。
季節に合わせた備えをする
冬場は寒さ対策、夏場は熱中症対策など、季節ごとのリスクを考えた非常用品が必要です。
・冬:毛布・カイロ・防寒具
・夏:飲料水の多めの確保・冷却シート など
その時期に合った中身になっているか、年に1回程度は見直しましょう。
身近なものも「非常用品」として活用する
特別な防災グッズだけでなく、普段身の回りにあるものも役に立ちます。
・車載ジャッキ:がれきの下敷きになった場合の救出補助などに利用できることがある
・カーラジオ:停電時でも、車のバッテリーを使って情報収集が可能
ただし、車を使う際は周囲の安全を十分に確認し、ガス漏れなどがないかにも注意してください。
電源の確保も忘れずに
情報収集や家族との連絡に欠かせないスマートフォンの電源確保は重要です。
・スマートフォン用の予備バッテリー(PSEマーク付きの製品)
・乾電池式や手回し式の充電器
これらを非常用品の一つとして用意しておきましょう。
非常用品の具体例
非常持出品(避難時にすぐ持ち出すもの)
避難の際、両手を自由に使えるように、リュックサックなどにまとめておきます。
玄関付近など、目につきやすく取り出しやすい場所に置いておきましょう。
入れておきたい主なもの
・飲料水
・携帯ラジオ
・衣類・履物(動きやすいもの)
・食料品(すぐ食べられるもの)
・マッチやライター
・貴重品(現金・保険証のコピーなど)
・懐中電灯
・救急セット(常備薬含む)
・筆記用具
・雨具・防寒具
・ティッシュペーパー、チリ紙
これらは「とりあえず数日間、生きるために必要な最低限の道具」と考えて準備します。
非常備蓄品(自宅での生活を支えるもの)
地震などでライフラインが止まっても、自宅で数日間は生活できるよう、
食料品や日用品を「1人あたり3日分」を目安に備蓄しておきます。
停電に備えて
・懐中電灯(人数分+予備電池)
・ローソク(倒れにくい安定したもの・使用時は必ず目を離さない)
ガス停止に備えて
・簡易ガスこんろ
・固形燃料 など
火気の取り扱いは、換気や周囲の可燃物に十分注意してください。
断水に備えて
・飲料水:1人1日3リットルを目安に、数日分をポリ容器などで確保
飲料用のほか、トイレや洗浄用に使える生活用水も、可能な範囲で蓄えておくと安心です。
家族で「もしも」を話し合っておこう

地震や台風などの災害は、いつ・どこで起きるか分かりません。
だからこそ、何もない「今」のうちに、家族で具体的に話し合っておくことが大切です。
まず、地震が起きた直後に誰が何をするのか、役割分担を決めておきましょう。
・ガスの元栓やブレーカーを確認する人
・初期消火を試みる人
・小さな子どもや高齢者を安全な場所へ誘導する人
といったように、家族構成に合わせて役割を整理しておくと、いざという時に迷いが少なくなります。
また、地震の発生時に家族全員が自宅にいるとは限りません。
・外出先から家に戻れなくなった場合はどうするか
・学校や職場から直接向かう「集合場所」はどこにするか
・電話がつながらないときに使う、災害用伝言サービスやSNSなどの安否確認方法をどうするか
といった「離れ離れになったとき」のルールも決めておきましょう。
さらに、自宅周辺の避難場所や避難経路は、家族全員が実際に歩いて確認しておくと安心です。
昼と夜、晴れの日と雨の日など、条件を変えて確認しておくと、より現実的なイメージが持てます。
近年は、地震と同じ時期に台風や豪雨などの風水害が重なるケースも増えています。
・川の増水や土砂災害の危険性
・自宅が浸水した場合に避難する場所
など、地震以外の災害も含めて想定しておくことが重要です。
そして、家族だけでなく、近所の人たちとの関係づくりも防災の一部です。日頃から挨拶や声かけを大切にし、
・いざという時に助け合える相手は誰か
・一人暮らしや高齢者がどこに住んでいるか
といったことを家族で話題にしながら、地域全体で支え合う体制についても話し合っておきましょう。
地域の危険性を知っておこう

自分たちが暮らしている場所には、どのような災害リスクがあるのかを把握しておくことは、防災の第一歩です。
お住まいの自治体が公表している「ハザードマップ」「防災マップ」を入手し、
・地震時の揺れやすさ
・火災の延焼のしやすさ
・液状化の可能性
・洪水や土砂災害のおそれ
など、地域の危険度を確認しておきましょう。
紙の地図だけでなく、自治体や国のウェブサイトで提供されているオンライン地図も活用できます。
さらに、自宅や学校、職場の周辺を実際に歩いてみることも大切です。
・ブロック塀や古い建物など、倒壊しそうな場所はないか
・大きなガラス窓や看板など、落下物の危険はないか
・避難のときに役立つ公園、広場、公共施設はどこか
を自分の目で確かめ、危険箇所と安全な場所を地図に書き込みながら、自分用の防災マップを作っておくとよいでしょう。
家族それぞれの通学路・通勤路についても同じように確認しておくと、より安心です。
防災の知識を身につけておこう

正しい知識があれば、災害時に冷静な判断がしやすくなります。
日ごろから、新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど、複数の情報源を通じて防災に関する情報を集め、最新の知見を取り入れておきましょう。
また、消防署や自治体、地域の防災団体が主催する講演会や座談会、講習会に参加するのも有効です。
実際に被災した方の体験談や、過去の大きな地震から得られた教訓を学ぶことで、「自分ならどう動くか」を具体的に考えるきっかけになります。
大きな地震の後には、同程度の強い揺れが再び起こる「余震」や、別の活断層が動くことによる大きな地震が発生する可能性があります。
そのため、
・一度大きな揺れを経験したからといって安心しない
・家具の固定や避難経路の再確認などを早めに行う
といった心構えを持っておく必要があります。
本やガイドブック、信頼できる公的機関のウェブサイトなどを活用し、「地震のメカニズム」「火災の起こり方」「津波や土砂災害の特徴」など、基礎的な防災知識も身につけておきましょう。
防災行動力を高めておこう

知識があっても、実際に体が動かなければ意味がありません。
日頃から防災訓練に参加し、「行動として身につける」ことが重要です。
地域や職場、学校などで行われる防災訓練では、
・机の下への避難や頭部の保護などの身体防護
・ガスや電気の遮断による出火防止
・消火器や消火栓を使った初期消火の方法
・倒れた人を安全な場所へ運び出す救出方法
・三角巾や身近な物を使った応急手当
・119番通報や災害時の連絡手段の確認
・避難所までの誘導や避難時の注意点
など、実践的なスキルを学ぶことができます。
こうした訓練を繰り返すことで、体が自然に動くようになり、災害時の「防災行動力」が高まります。
家族で一緒に参加することで、それぞれの役割分担を確認し合う良い機会にもなります。
日々の暮らしの中で少しずつ準備を重ねていくことが、命と生活を守る大きな力になります。


