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2022/03/30

飲食店店舗へのデジタルサイネージ活用メリット・導入ポイントを解説

飲食店店舗へのデジタルサイネージ活用メリット・導入ポイントを解説

飲食店におけるデジタルサイネージは、新規客やリピーター客の集客効果を期待して設置・運用する広告手段のひとつ。できるだけ多くの人の目を惹くようなコンテンツを発信するなどして、ライバル店よりもたくさんのお客様を獲得したいところです。
ここでは、飲食店での集客を目的にデジタルサイネージを活用するメリットや、導入する際のポイントなどについてご紹介します。

飲食店に最適なデジタルサイネージを選ぶ際のポイント

まずは、飲食店に適したデジタルサイネージの設置場所や設置方法、コンテンツ配信方法など、導入する際のポイントについて見ていきましょう。

デジタルサイネージの設置場所

デジタルサイネージの設置場所には、大きく分けて屋内と屋外の2つがあります。どちらが飲食店向きかは、店舗の立地条件によっても異なります。
飲食店がデジタルサイネージを設置する目的としては、お客様がデジタルサイネージの情報を見て入店してもらうことですから、設置場所としては店舗の前がおすすめでしょう。店舗の前であれば、通りがかったお客様が、料理や飲み物のメニューなどの情報を見て興味を持ち、そのまま入店するという流れを作れます。路面店であれば屋外に、ショッピングモールやビル内の通路に面した店舗であれば屋内に設置することが多いでしょう。
なお、屋外用のデジタルサイネージは、防水・防塵や防熱の機能が備わっていて、直射日光があたっても表示内容をしっかり視認できる輝度の高いディスプレイを使うのが一般的です。

デジタルサイネージの設置方法

デジタルサイネージの設置方法には、「スタンド型」「壁掛け型」「埋め込み型」の3種類があります。

・スタンド型

スタンド型は、デジタルサイネージ用のディスプレイを、軽量でコンパクトなイーゼル式のスタンドに固定して設置します。飲食店の場合は、店舗の前を通る人の視界に入りやすいように、このスタンド型を入り口付近に置くことが多く、キャスターがついたタイプなら営業終了後に店内にしまう際の移動もスムーズに行えます。
歩行者などがデジタルサイネージにぶつかってしまうおそれもあるため、安全面に配慮した設置が必要です。

・壁掛け型

壁掛け型は、デジタルサイネージを壁に取りつける器具を使って、空いている壁やレジの後ろ、柱などに設置します。器具を取りつける工事が可能な場所であれば、屋内・屋外いずれにも設置できます。
薄型ディスプレイであれば、厚さ1.4cm程度しか壁から飛び出ないようにすることもでき、すっきりとした見栄えにしたいときにおすすめです。
固定設置になるため、簡単に移動できないことや、工事費用がかかる点を理解しておく必要があります。

・埋め込み型

埋め込み型は、壁や柱などにデジタルサイネージを埋め込んで設置します。飲食店の雰囲気やブランディングを大切にしたい際に、内装などに溶け込んだ設置ができてイメージづくりに貢献できます。
なお、埋め込むスペースを確保するための施工工事が必要となるため、開業時の内装工事や、開業後の改装工事で対応するのが一般的です。
ディスプレイなどの装置が故障して交換が必要になった場合は、装置のサイズが埋め込みスペースと合う物でないと交換が難しいケースもあります。

・天吊り型

天吊り型は、建物の天井に専用器具を使ってデジタルサイネージを設置する方法です。人の目線よりも高い位置に設置されるため、視線をさえぎらず、比較的遠い場所からでも人の目にとまりやすくなります。スペースが限られた飲食店の空間を有効活用することができるでしょう。
天井に取りつけるための施工工事が必要で、一般的に、開業時の内装工事や、開業後の改装工事で対応します。また、デジタルサイネージの重量を支えるため、天井の強度が必要です。

デジタルサイネージの契約形態と費用

デジタルサイネージの契約形態としては、「購入」「レンタル」「リース」の3種類があります。
購入する場合の費用は、デジタルサイネージ1台で20万円程度から可能です。できるだけ初期費用を安くするのであれば、レンタルやリースという選択肢もあるでしょう。
例えば、期間限定イベントに移動販売車で出店する場合には、1日から1ヵ月単位のレンタルサービスの利用も可能。ただし、レンタル料金は1ヵ月で1万円以内~数万円程度かかるため、使用期間によっては購入するほうが安くなる場合もあります。
リースの場合は、契約可能な最低金額が設定されていることがあり、複数台導入するようなチェーン店でない限り、リース契約は難しいかもしれません。

コンテンツの配信方法

デジタルサイネージのコンテンツ配信方法には、「スタンドアローン型」と「ネットワーク配信型」の2種類があります。
スタンドアローン型は、デジタルサイネージにコンテンツデータを記録したUSBメモリやSDカードを差して、コンテンツを更新・管理します。
一方、ネットワーク配信型ではWi-Fiや有線LANでインターネットに接続し、CMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼ばれるコンテンツを管理するソフトウェアを使うことでコンテンツの表示や更新をコントロールします。複数台のデジタルサイネージがあっても一括でコンテンツの更新・管理が可能です。

飲食店に適したデジタルサイネージのコンテンツは?

続いては、デジタルサイネージを活用して、飲食店でどのような情報発信ができるのかについて見ていきましょう。

静止画コンテンツ

静止画コンテンツは、紙のポスターのように、写真や文字、イラストなどを1つの画像に盛り込むことができるコンテンツです。デジタルサイネージで使われるディスプレイは輝度が高いので、料理写真の色をきれいに見せることができるとされています。
また、複数枚の画像を用意してスライドショーとして表示することもでき、料理や飲み物などをスライドショーで見せれば、動きのある表現で見る人の目にとまりやすくなる効果が期待できます。
コンテンツ制作費は、ほかのコンテンツと比べて安く抑えることが可能です。

動画コンテンツ

動画コンテンツは、静止画に比べて盛り込める情報量が多く、映像や音声、テロップで商品イメージをわかりやすく伝えることが可能です。例えば、揚げ物を調理しているシーンであれば油がパチパチと弾ける音を入れられますし、すき焼きや鍋物であれば、温かい湯気が上がる動きを見せることができるでしょう。
コンテンツ制作費は、撮影のための機材費や人件費、動画編集の時間がかかるため、静止画に比べて高くなります。

静止画+アニメーションコンテンツ(タツフトオリジナル)

静止画+アニメーションコンテンツは、静止画の一部にエフェクト(特殊効果)を加えて、アニメーション表現ができるコンテンツです。料理の静止画に湯気が上がるエフェクトを加えたり、フルーツの静止画に水滴を飛び散らせるエフェクトを加えてフレッシュ感を演出したり、さまざまな表現手法を盛り込めます。
静止画のみの場合と比べて動きのある表現が可能なため、見る人の注意を惹いて購買意欲を高める効果が期待できます。また、映像を撮影する必要がないため、動画に比べて制作費を抑えることができるのがメリットです。

ウェブコンテンツ

デジタルサイネージは、Wi-Fiや有線LANでインターネットに接続してウェブコンテンツを表示することもできます。すでに自社のウェブサイトなどで公開しているコンテンツを流用すれば、コンテンツ制作費はかかりません。ただし、デジタルサイネージ用に表示が最適化されていない場合には、デザインが崩れてしまうなどコンテンツ内容が見にくくなることもあるでしょう。

SNSコンテンツ

ウェブコンテンツと同じように、ウェブ上に公開済みのコンテンツを流用する方法として、SNSコンテンツがあります。InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSと連動して、SNSの写真や動画などの投稿をコンテンツとして利用することができるため、静止画や動画を制作するコストや手間を軽減することが可能です。

この方法であれば、SNSに投稿した新メニューやキャンペーンなどの最新情報を、デジタルサイネージにも最適に表示することができます。基本的に、コンテンツの更新はSNSに投稿するだけで済み、運用の手間もかかりません。
さらに、運用中のSNSアカウントの露出機会が増えることで、認知度の向上やフォロワーの増加にもつながるでしょう。

飲食店でデジタルサイネージを活用するメリット

飲食店にデジタルサイネージを導入した場合、どのような効果が期待できるのでしょうか。続いては、従来の紙媒体ではできなかった、デジタルサイネージならではのメリットをご紹介します。

自店のメニューの魅力をスライドショーや動画で伝えられる

多くの飲食店では、料理や飲み物、ランチメニュー、コースメニューなどを記載したメニュー表を作成しています。このメニューをスライドショーや動画で見せられることが、デジタルサイネージのメリットのひとつです。
人の目は動くものに反応するといわれており、動画コンテンツはお客様の目にとまりやすい表現手段です。また、映像以外にも音やテロップをつけることができるため、より多くの情報をわかりやすく伝えることができます。どのように調理されているかを見て食欲を刺激したり、衛生面で安心感を抱いてもらったりする効果も期待できるでしょう。

イベント告知や期間限定メニューなどの情報更新が手軽にできる

イベント告知や期間限定メニューなどの情報更新が手軽にできることも、飲食店でデジタルサイネージを活用するメリットのひとつ。
例えば、店内に掲示しているポスターなどの紙媒体を新しい情報に差し替えたいと思ったとき、手書きで作った物やパソコンで作って印刷した物を用意して、1枚ずつ貼り直す手間が発生します。デジタルサイネージであれば、この作業を効率化することが可能です。
もし、文字の校正ミスや、直前の情報変更があっても、修正から表示までの時間はそれほどかかりません。

時間帯に応じた表示内容に切り替えられる

一般的に飲食店では、時間帯によってアピールしたい客層が違い、提供するメニューも異なります。デジタルサイネージであれば、時間帯ごとに表示したいコンテンツを切り替えることが可能です。
例えば、朝は「モーニングセット」、ランチタイムにはリーズナブルな「ランチメニュー」、午後のティータイムには「ケーキセット」、ディナータイムには「ハッピーアワー」や「フルコースメニュー」など、時間帯によってコンテンツの表示内容を変えることで、狙った客層に向けて訴求できます。
時間帯だけでなく、平日・土日・祝日など、曜日によって表示を変更することもでき、スケジュールはデジタルサイネージのシステムで管理が可能です。

飲食店の集客に貢献するデジタルサイネージ

デジタルサイネージは、飲食店にとってさまざまなメリットがある広告手段です。多くの人の目にとまりやすいコンテンツを表示して集客したり、手間をかけずにコンテンツの更新・運用をしたりすることができます。

タツフトなら、飲食業界でのデジタルサイネージ導入のサポート実績も豊富で、お客様のご要望に応じた最適なご提案が可能です。飲食店でデジタルサイネージ導入を検討する際には、ぜひタツフトにご相談ください。