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2022/01/12

デジタルサイネージの表示コンテンツの選び方や制作時の注意点

デジタルサイネージの表示コンテンツの選び方や制作時の注意点

デジタルサイネージは、ディスプレイにさまざまな情報を表示できるデジタルの広告媒体です。コンテンツの種類には静止画や動画などがあり、アナログ媒体と比べて表示できるコンテンツの選択肢が増えます。こうしたデジタルサイネージの特徴を最大限に活用するためには、どのようなコンテンツが扱えるのかを知っておくことが大切です。
ここでは、デジタルサイネージで表示できるコンテンツの種類と配信例をはじめ、コンテンツの選び方、コンテンツを作る際の注意点についてご紹介しましょう。

デジタルサイネージで扱える主なコンテンツの種類と配信例

まずは、デジタルサイネージで扱える主なコンテンツの種類と配信例をご紹介します。デジタルサイネージを運用する際に、自社にとってどのようなコンテンツが最適かを見つける際の参考にしてください。

■主なコンテンツの種類と特徴まとめ

種類 コンテンツの特徴 コストの目安
静止画コンテンツ スタンダードな表現方法 比較的安価
動画コンテンツ 伝えられる情報量が多い 機材・撮影・編集コストが高い
静止画+アニメーションコンテンツ
(タツフトオリジナル)
静止画のみと比べて、表現の幅が広がり伝達力が高い 動画に比べて安価
ウェブコンテンツ 更新の手間がかからない 流用は安価だが、デザインの最適化に難あり
SNSコンテンツ SNSの投稿と連動するため、更新の手間がかからない 比較的安価
タッチパネルコンテンツ 情報量が多く、インタラクティブ 高価
静止画コンテンツ

デジタルサイネージで、スタンダードなコンテンツが静止画コンテンツです。デジタルサイネージ用に新たに制作するコンテンツの中では、コストを抑えやすいコンテンツでしょう。

静止画といっても、1つの画像に写真、テキスト、イラスト、イメージ図などを盛り込むことができます。紙のポスターやチラシをデジタル化したものといえばイメージしやすいかもしれません。また、静止画を複数枚用意して、スライドショーとして表示することもできます。
配信例としては、飲食店などでランチメニューを表示したり、期間限定メニューやキャンペーンなどの宣伝をしたりするのも、静止画コンテンツの定番です。

動画コンテンツ

ディスプレイを出力媒体とする、デジタルサイネージならではのコンテンツが動画コンテンツです。
静止画に比べて、撮影のための機材費や人件費、動画編集の時間などがかかり、制作コストが高くなります。ただ、コストが高いことで競合企業も採用しにくいため、他社と差別化しやすいコンテンツでもあるといえるでしょう。

動画コンテンツの特徴は、静止画に比べて盛り込める情報量が多いこと。映像や音声、テロップなどでわかりやすく内容を伝えることができ、見る人への伝達力が高いといわれています。
配信例としては、ホテル、ショッピングモールなどでの施設紹介の動画や、病院などでの待ち時間に見られるオリジナル番組などがあります。

静止画+アニメーションコンテンツ(タツフトオリジナル)

静止画+アニメーションコンテンツは、デジタルサイネージでスタンダードな静止画コンテンツと、アニメーションを組み合わせたコンテンツです。静止画の一部にエフェクト(特殊効果)を加えることで、動きのある表現が可能になります。静止画の一部が動くだけなので、映像の撮影が必要になる動画に比べて制作費がかかりません。
例えば、製品や料理の写真が静止画として固定表示されていて、その周囲をイラストやテロップの文字が動くといった演出ができます。食べ物から出る湯気、飛び散る水滴、火花など、エフェクトによる表現方法は多彩です。
配信例としては、飲食店で料理がおいしそうに見えるエフェクトを加えてメニューの訴求力を高めたり、商業施設などでセール情報をCMのように魅力的に伝えたりすることなどが挙げられます。

ウェブコンテンツ

デジタルサイネージでは、インターネットと接続して自社のウェブコンテンツを表示することも可能です。すでにウェブサイトにあるコンテンツを利用するので、デジタルサイネージ用のコンテンツを新たに制作する必要がありません。

ですが、ウェブサイトをそのまま流用した場合、デジタルサイネージ専用に制作したコンテンツではないため、デザインが崩れてしまったり、内容が伝わりにくかったりする可能性があります。
配信例としては、ウェブページに公開した新商品やキャンペーンなどの最新情報を、デジタルサイネージでもリアルタイムに表示させるなどがあります。

SNSコンテンツ

InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSと連動することができるデジタルサイネージがあります。SNSに投稿した写真や動画などをコンテンツとして利用することができるため、デジタルサイネージ用にコンテンツを制作する手間がかからず、制作コストや運用にかかる時間を削減することが可能です。
基本的に、デジタルサイネージに表示するコンテンツの更新はSNSに投稿するだけで済み、とても簡単に運用することができます。また、運用中のSNSアカウントの露出機会が増えることで、認知度の向上やフォロワーの増加にもつながるでしょう。

タッチパネルコンテンツ

タッチパネルコンテンツは、一般的にHTML5というウェブプログラム用の言語でコンテンツを制作し、ディスプレイをユーザーがタッチして操作できるインタラクティブなコンテンツです。

制作コストは高くなりますが、画面をタッチして自分の欲しい情報を得られることや、多言語表示にしてインバウンド対応にできるなど、さまざまな可能性を持つコンテンツといえるでしょう。
配信例としては、ショッピングモールなどでのフロア案内のほか、空港や駅で運航・運行情報を表示する案内板として使うことができます。\

デジタルサイネージで表示するコンテンツを作る際の注意点

デジタルサイネージで表示するコンテンツは、人の目にとまるクオリティが高いものを作ることはもちろん大切ですが、広告としての目的を失わないようにすることが大切です。
続いては、デジタルサイネージで表示するコンテンツを作る際の注意点について見ていきましょう。

ターゲットと目的を決める

デジタルサイネージに限らず、コンテンツを作る際にはターゲットと目的を決めることが大切です。年代や性別をはじめ、どのような興味・関心を持った人へ、自社の何を伝えたいのかを決めることで、それに適したコンテンツの種類や内容を検討することができます。

例えば、飲食店でランチタイムに集客するためのコンテンツなら、料理がおいしそうなことが伝わる画像や動画のほか、ランチタイムならではのお得なセットメニューや限定メニューがあればその情報を宣伝するのもいいでしょう。

設置場所の特性を理解する

デジタルサイネージは、設置場所の特性によってコンテンツの種類を変えるのが一般的です。
例えば、通勤や通学時間帯の人通りが多い路面店で、人が多いからといって長時間の動画を表示させたところで、わざわざ足を止めて見てくれる人は少ないと考えられます。また、エレガントな雰囲気を出したいホテルのロビーに、格安をウリにしたコンテンツを表示すればイメージを損ないます。
設置場所の特性を理解して、表示させるコンテンツの種類や内容を検討しましょう。

適切なクオリティで作る

デジタルサイネージのコンテンツは、人に見せるためのコンテンツですから、ある程度のクオリティが必要です。制作コストを考えると自社で内製したいと考えるケースもあると思いますが、写真ひとつとっても、例えば、料理や飲み物をおいしそうに見せる演出をした写真を撮影するのは難しいもの。

デジタルサイネージを見る人は、「スタッフががんばったからクオリティが低くてもしょうがないよね」と思ってくれるわけではないため、自社にコンテンツ制作のスキルを持った人がいないのであれば、制作会社に依頼するほうが安心です。

音声を活用して訴求効果を高める

デジタルサイネージは、紙のポスターや看板と異なる点として、コンテンツに音声をつけることができます。ナレーションや効果音などの音声を活用すれば、デジタルサイネージが視界に入っておらず素通りしてしまう人に対しても、音でアピールをして興味を持ってもらうことにもつながります。

コンテンツ選びは費用対効果や運用方法を考えて最適な選択を

デジタルサイネージには、静止画や動画などさまざまコンテンツを表示させることができます。ただ、どのコンテンツを選ぶのかによって作り方や制作コストも変わってくるため、導入の際には費用対効果や運用方法を十分に検討することが大切です。

タツフトでは、お客様の状況に合わせて、どのようなコンテンツ制作や運用方法がおすすめなのか、ご相談も承っています。デジタルサイネージ製品の企画・設計・製造の納入実績や運用経験が豊富で、コンテンツ制作費を抑えられるSNSサイネージのご提供も可能です。
デジタルサイネージの導入を検討される際には、ぜひタツフトにご相談ください。