Column

お役立ちコラム

  • TOP
  • お役立ちコラム
  • デジタルサイネージとは?特徴やメリット、コンテンツの種類を解説

2021/08/30

デジタルサイネージとは?特徴やメリット、コンテンツの種類を解説

デジタルサイネージとは?特徴やメリット、コンテンツの種類を解説

ショッピングモールなどでよく見かけるデジタルサイネージ(Digital Signage)は、紙のポスターや看板など固定化された広告と比べて、映像やスライドショーなどバリエーションのあるコンテンツを見せることができる広告媒体です。
ここでは、デジタルサイネージの仕組みや表示できるコンテンツの種類のほか、デジタルサイネージを活用した広告のメリットと導入の際の注意点についてご紹介しましょう。

電子的な表示機器を使って情報を発信するデジタルサイネージ


一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムによれば、デジタルサイネージとは「屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するメディアを総称」して呼ばれるのが一般的です。省略して「サイネージ」と言ったり、「電子看板」や「デジタル看板」と呼んだりすることもあります。

デジタルサイネージが設置されている場所は、駅構内やショッピングモールをはじめ、スーパーマーケット、病院、ホテル、銀行、学校、オフィスなどです。屋外にも設置できるので大型ビルの側面に設置されていたり、移動が可能なのでイベント会場で利用されていたりするのを目にしたことがある人もいるでしょう。

デジタルサイネージを構成する装置

デジタルサイネージは、メインとなるディスプレイのほか、さまざまな装置で構成されています。
続いては、デジタルサイネージの仕組みを理解するために、主にどのような装置が使われているのかを見ていきましょう。

表示装置

デジタルサイネージに欠かせないのが、人に見てもらうための表示装置であるディスプレイです。ディスプレイには、動画や静止画、文字などを表示します。
デジタルサイネージに使用するディスプレイは、通常のディスプレイに比べて、周囲の環境に合わせて画面の明るさを見やすく調整する機能に優れており、視認性が高い物が使われています。また、形状には横型・縦型どちらにも使える長方形や、正方形があります。

コントロール装置

デジタルサイネージの心臓ともいえるのがコントロール装置です。どのようなコンテンツを表示するのか、ハードウェアと専用ソフトウェアでコントロールします。デジタルサイネージ用のディスプレイには、このコントロール装置が本体に組み込まれているモデルもあります。

記憶装置

ネットワーク配信型のデジタルサイネージの場合、通信装置が内蔵されています。Wi-Fiや有線LANなどでインターネットと接続し、サーバーからコンテンツをダウンロードします。接続するサーバーは、クラウド環境を使った「クラウド型」と、専用のサーバー環境を用意する「オンプレミス型」があります。

通信装置

スタンドアローン型のデジタルサイネージの場合、記憶装置が必要となります。記憶装置にはUSBメモリやSDカードなどが使われ、ディスプレイに表示するコンテンツを保存しておきます。ネットワーク配信型のようにコンテンツ更新できないため、すべて手動で記憶装置に保存しなければいけません。

デジタルサイネージで使えるコンテンツの種類

デジタルサイネージには、どのようなコンテンツを表示することができるのでしょうか。続いては、デジタルサイネージで使えるコンテンツの種類をご紹介します。

静止画コンテンツ

写真やイラストなどの画像単体や、画像と文字を組み合わせたポスターのような静止画を使ったコンテンツをデジタルサイネージに表示できます。1枚の静止画自体に動きはありませんが、複数の静止画を使ってスライドショーを表示させることが可能です。

動画コンテンツ

テレビCMをはじめ、動画配信サイトやSNSのショートムービーにあるような動画コンテンツをデジタルサイネージに表示できます。静止画と比べて伝えられる情報量が多いことや、音声をつけられるのが特徴です。
すでに、YouTubeなどで動画配信をしている場合には、動画コンテンツを流用することができます。ゼロから動画を制作する場合には、静止画と比べてコストが高くなるのが一般的です。

静止画+アニメーションコンテンツ(タツフトオリジナル)

静止画+アニメーションコンテンツは、デジタルサイネージでスタンダードな静止画コンテンツと、アニメーションを組み合わせたコンテンツ。静止画の一部にエフェクト(特殊効果)を加えることで、動きのある表現が可能になります。静止画の一部が動くだけなので、映像の撮影が必要になる動画に比べて制作費がかかりません。
例えば、製品や料理の写真が静止画として固定表示されていて、その周囲をイラストやテロップの文字が動くといった演出ができます。食べ物から出る湯気、飛び散る水滴、火花など、エフェクトによる表現方法は多彩です。

ウェブコンテンツ

公開中のウェブサイトがあれば、パソコンやスマートフォンのブラウザで表示するのと同じように、ウェブサイトのページをデジタルサイネージに表示できます。ウェブサイトのコンテンツを流用できるので、デジタルサイネージ用のコンテンツを更新する手間がかからないのがメリットです。
ただし、通常のディスプレイでは、クリックやスクロールなどの操作をすることはできません。

SNSコンテンツ

デジタルサイネージの中には、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSと連動可能な物があります。SNSに投稿した写真や動画などのコンテンツをデジタルサイネージで表示することができるため、ゼロから静止画や動画を制作する時間やコストを省けるのが大きな特徴です。
基本的に、情報の更新はSNSに投稿するだけで済み、ほかのコンテンツに比べて手間をかけずに運用できます。また、運用中のSNSアカウントの投稿を表示することで、認知度向上やフォロワーの増加も期待できるでしょう。

タッチパネルコンテンツ

タッチパネルの機能を備えたデジタルサイネージであれば、表示されたコンテンツをタッチして操作することができます。例えば、ウェブコンテンツを表示させて、その場でページをクリックしたり、スクロールしたりすることも可能です。

デジタルサイネージを利用するメリット

デジタルサイネージを利用する場合、ポスターや看板などの広告媒体と比べて、どのような違いやメリットがあるのでしょうか。ここでは、デジタルサイネージを利用するメリットをご紹介します。

時間帯によって表示内容を変更することで特定のターゲットを狙える

デジタルサイネージは、設定した時間帯によって表示する内容を変更することができます。そのため、通勤時間、ランチタイム、ティータイム、ディナータイムなどで表示する内容を使い分ければ、各時間帯に合ったターゲットへの広告や情報配信が効果的に行えます。

視認性が高いので人の目にとまりやすい

デジタルサイネージで使用するディスプレイは一般的に高性能なので、画面が明るく色も鮮明です。そのため、視認性が高く、夜間でも利用可能です。特に、動画コンテンツなどの動きがあるコンテンツを表示すると、人の目にとまりやすくなります。

コンテンツの差し替えの手間が軽減される

ポスターや看板などの広告の場合、新しい情報に差し替える際には、現場へ出向いて人の手で貼り替える作業が必要です。
一方、デジタルサイネージであれば、コンテンツの差し替えの手間はそれほどかかりません。コンテンツデータが入ったUSBメモリの差し替えや、インターネットを介してコンテンツを配信する方法で、手間をかけずに新しいコンテンツにアップデートできます。

SNSサイネージなら、制作コストや運用の手間をかけずに運用可能

SNSサイネージは、SNSと連動可能なデジタルサイネージ。Instagramで投稿した写真や動画などのコンテンツを、手間をかけずにデジタルサイネージで表示することができます。

例えばタツフトのSNSサイネージは、Instagramに投稿をすると、同じ内容がデジタルサイネージにも自動で表示されます。デジタルサイネージ用のコンテンツを制作する必要がなく、更新の手間を省くことができるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、タツフトのSNSサイネージは、Google ドライブと連動させることもできます。Google ドライブのフォルダにアップロードした画像や動画をデジタルサイネージで自動表示したり、フォルダのデータを削除するだけで更新ができたりするなど、コンテンツ更新・運用の手間がかかりません。
SNSサイネージ専用薄型ディスプレイには専用の壁掛け金具が付属しており、設置も簡単です。

デジタルサイネージを利用する際の注意点

たくさんのメリットを持つデジタルサイネージですが、導入する際には注意点もあります。デジタルサイネージを利用するのであれば、ポスターや看板などとは違う注意点を理解しておきましょう。

機器や工事費などの初期費用が発生する

デジタルサイネージは、最初に機器や工事費などの初期費用が必要になり、設置場所や使用形態によって機器の価格や工事費は異なります。特にディスプレイは、屋内用・屋外用、自律型・壁掛けタイプ・スタンドつき、画面サイズなど種類がさまざまで、どれを選ぶかによって価格に大きな差が生じます。
ディスプレイの価格は、性能を落とすことで安くなりますが、スペックの低いディスプレイは視認性が悪くなるなどマイナス面もありますので、あまりおすすめできません。

ランニングコストがかかる

デジタルサイネージには、さまざまなランニングコストが発生します。コンテンツ制作費用をはじめ、電気代やインターネット回線の接続費用、デジタルサイネージのソフト提供会社への月額費用などもかかります。
導入前に、年間でかかるランニングコストを計算して、無理のない運用計画を立てる必要があるでしょう。

機器が故障するリスクがある

デジタルサイネージで使用するディスプレイは電子機器ですから、絶対に壊れないという保証はありません。
屋外で展示すれば、たとえ防水加工がされていても風雨にさらされますし、強風などで倒れたりすることもあるでしょう。また、屋内で展示している場合でも、人がぶつかって倒れたり、手に持っていた飲み物をかけられてしまったりするといった事故も予想されます。
そのため、故障に強い機器や安全性に配慮した機器を選ぶことも大切です。

集客効果が期待できるデジタルサイネージの活用を

ポスターでも看板でも、広告の目的は、見てくれた人が見込み客になってくれること。その点、デジタルサイネージは、ディスプレイの性能やコンテンツの効果によって人の目にとまりやすい広告媒体で、高い集客効果が期待できます。

デジタルサイネージ製品の企画・設計・製造をはじめ、トータルシステムの販売・納入設置・保守を取り扱うタツフトでは、お客様のニーズに合った最適なご提案が可能です。デジタルサイネージ導入の検討をする際には、ぜひタツフトにご相談ください。